シールド発進・到達立坑

逢坂会所築造工事

大阪市発注の「逢坂会所築造工事」は、貯留管用シールド工事の発進立坑として使用されのち、排水用ポンプ施設となる立坑をニューマチックケーソン工法で施工したものである。
工事規模は、外径22.6m、内径18.0m、構造物高66.2m、掘削深度64.3mの円筒形立坑である。
最大作業気圧0.58MPaはヘリウム混合ガス呼吸システムの世界最大級のニューマチックケーソンである。
施工場所は、市立天王寺動植物園内に位置し、周辺には、通天閣で有名な新世界の商業地域、住宅街や寺社仏閣が多数存在した密集市街地での工事のため、周辺環境に優しいニューマチックケーソン工法が採用された。

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第二溜池幹線立坑設置工事

「第二溜池幹線立坑設置工事」は、第二溜池幹線工事と勝どき幹線工事のシールド発進立坑を、ニューマチックケーソン工法で施工したものである。
工事場所は、北西側に隅田川、北東側に新月島川、南側はマンション群に囲まれ、夜間の暗騒音が45dBと低く、騒音・振動などの環境影響対策が求められ、その対策として工事現場を防音ハウスで覆い、そのハウス内でニューマチックケーソン工法でシールド発進立坑を築造したものである。
工事規模は、平面形状23.5m×19.6m、構造物高52.8m、掘削深度52.3mの矩形立坑であり、最大作業気圧0.46MPa、ヘリウム混合ガス呼吸システムを併用しいてる。

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