概要・原理・沈下理論
工法の概要
ニューマチックケーソン工法(Pneumatic caisson method)の「Pneumatic」は「空気の」という意味で、「caisson」は「函(はこ)」を意味します。 函(躯体)の最下部に作業室と称する密閉された部屋に高圧の空気を送り、地下水の浸入を防ぎ地上と同じような状態で掘削を行い函(躯体)を沈設する工法です。 橋梁や建物の基礎、あるいはシールドトンネルの立坑、下水ポンプ場、地下調整池、地下鉄や道路トンネルなど幅広く活用されています。 |
工法の原理
半分に切ったペットボトルを水槽に沈めると、ペットボトルの中に水が入ってきます。 | 押さえつけながら空気を吹込むと、ボトル内の水面は徐々に下がり、やがて底まで水はなくなります。 |
ボトルの中が作業室、ボトルの先端がニューマチックケーソンの刃先に相当します。 |
工法の沈下理論
沈下掘削中のニューマチックケーソンには重力により沈下しようとする下向きの沈下力に対して、沈下に抵抗する上向きの沈下抵抗力が作用します。 ニューマチックケーソンが沈下するためには、下向きの沈下力の方が上向きの沈下抵抗力より大きくなければなりません。 これを式で表せば 沈下力(Wc+Ww)> 沈下抵抗力(U+F+P) ここに
|